**弓張り提灯・中太の描き方の一例**
装飾と滑り止めのために
手で持つ弓の部分に細く裂いた籐を
巻く事もある 。
最後に 亜麻仁油という油をく。
これは提灯の防水性を高めるためのもので、油の仲びをよくするために温めてから
紙の変質が少ないようになるべく薄くひく。
文字が乾いたら、提灯の表面の祈り目が
竹ひごの内に来るようにもう一度たたみ、
「重化」(ジウケ)という提灯の上下の部品や
「つる」「弓」(提灯を上下に張るための部品)
など手で持つ部分を取り付ける。
最後に文字のはねる部分や
角の部分などを整えて文字は完成する。
素書きが終わったら、丸筆や平筆
(マルフデやヒラフデ)や刷毛(ハケ)で
文字の中を塗ってく。
次に、アタりを参考にして、
面相という細い筆で文字の枠をとっていく。
これを素書き(スガキ)という。
H
G
F
E
C
B
木炭(モクタン)で文字の配置や
バランスを考えてアタリをつけていく。
これは文字の下書きのようなものである
A
@
家紋などを書く場合には、分廻し
(ブンマワシ)というコンパスのような
道具を使い円を描いていく。
ブンマワシは竹を裂いて作る道具で、
職人が自分の使いやすように工夫する
ものである。